パイパーＳＳ大佐の直属の部下で実質最後の生存者の証言です。

著者　マンフレッド・ソーン（1924-）は
第1SS装甲師団 ライプシュタンダーテ・SS・アドルフ・ヒトラー
第1装甲連隊第7中隊のＩＶ号戦車(734号車）のドライバーでした。

1942年ＲＡＤと親衛隊に志願した彼は、訓練の為陸軍第13装甲師団の
第66狙撃連隊でロシアでの訓練と実戦を経験した後
第1SS装甲師団のパイパーの部隊に配属され、戦車兵としての活動が始まり
東部戦線・ノルマンディー・バルジの戦いなど終戦迄ＩＶ号戦車の操縦士として戦いました。
1944年12月17日ベルギーのマルメディで捕虜になった米軍兵士を殺したマルメディ虐殺の時
彼は殺害に参加しなかったが、彼のＩＶ号戦車300メートルから事件を目撃しました
戦後、犯罪の参加が疑われ理不尽な尋問が長期間にわたりおこなわれ
結局起訴は免れました。
HIAG（旧武装親衛隊員相互扶助協会）のメンバーとして
元隊員の名誉回復の為に尽力しました。

この本は彼の入隊から終戦迄、マルメディ虐殺の尋問や裁判の実態
パイパーの死に関する検証・HIAGの活動が記載され
大変内容の濃い貴重な本となっています。